2010年12月6日月曜日

Ubuntu 9.04 から別れて欲しいと矢のような催促が

このエントリーをはてなブックマークに追加
安定したお付き合いだったのですが。


残念ですが、致し方なし。10.10 へアップグレードしました。日本語 Remix 版を使用し、クリーンインストールを行ったので、特に問題もなくインストール終了。


ということで、Ubuntu 10.10 インストール直後に行った設定、インストールしたアプリについてのメモになります。

メインのフォントを VL ゴシックに変更

これはまったく好みの問題ですが、主要フォントファミリー(Ubuntu、sans-serif、monospace)で Takao ゴシック系よりも VL ゴシック系を上位フォントに変更しました。

「/etc/fonts/conf.avail/69-language-selector-ja-jp.conf」から抜粋。
<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
    <!-- Japanese (ja) -->
    <match target="pattern">
        <test qual="any" name="family">
            <string>Ubuntu</string>
        </test>
        <edit name="family" mode="prepend" binding="strong">
            <string>Ubuntu</string>
            <string>VL Pゴシック</string>
            <string>Takao Pゴシック</string>
            <string>IPA Pゴシック</string>
            <string>IPA モナー Pゴシック</string>
            <string>UmePlus P Gothic</string>
            <string>梅Pゴシック</string>
            <string>さざなみゴシック</string>
            <string>東風ゴシック</string>
        </edit>
    </match>
...
変更後、ttf-vlgothic パッケージのインストール。


Ubuntu 10.10 から新しく Ubuntu フォントが導入されて、フォントファミリーにも Ubuntu フォントを最上位とする Ubuntu が追加となり、デスクトップの主だった所で使用されております。


Takao ゴシックから VL ゴシックへの変更に伴い、文字ポイントを1ポイント下げました(元々の設定だとちょっと大きく感じたので)。

Ubuntu フォントはなかなかいい感じです。

ホームディレクトリ配下の日本語名ディレクトリを英語に変更

日本語名ディレクトリだと少々やりずらい時がある、ということで変更しました。

ターミナル上で、次のコマンドを実行します。

$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update

次のウィンドウが表示されるので、Update Names ボタンを押下します。


メインメニュー > システム > 設定 > 自動起動するアプリ を選択し、ユーザ・フォルダの更新 をチェックオフします。

Ubuntu One を使えるようにする

Ubuntu 標準の共有ストレージサービスですが、新規アカウントの登録も Ubuntu One クライアントからできるようになりました。最初の煩わしい部分が低減されたのかな。


一度設定を済ませたら、ホームディレクトリ配下に作成された Ubuntu One ディレクトリを通して、ローカルディレクトリと同様に扱うことができ、また Tomboy 用のデータ同期領域があったりと、使わないという選択肢はもはや存在しないだろ?です。

Ubuntu Tweak


もはや定番といえる Ubuntu 用統合設定ツール。

インストールはこちらから .deb ファイルをダウンロードして、実行(Nautilus File Manager 上で選択された状態で Enter キー押下等)するだけです。


起動は、メインメニュー > アプリケーション > システムツール > Ubuntu Tweak を選択。

ソフトウェアリポジトリの登録などに大変重宝します。

Mozc


オープンソース版 Google 日本語入力。

Ubuntu 10.10 日本語 Remix 版では、Mozc が含まれるソフトウェアリポジトリを設定済みで、難なくソフトウェアセンターなどからインストール可能ですが、


と同様の理由で、ソースからビルドを行ないました(インストール時のバージョンは、設定済みリポジトリからのが 0.12.410.102、ソースからのが 0.13.523.102)。

インストールおよび設定は同様ですが、現時点では、Emacs 用 .deb ファイルが作成されるようになったのと、インストール後、一旦システム再起動の必要があった等の違いがありました。

Chromium


特に理由はないですが、Chromium Daily Builds 版をインストールしています。時々あやしい挙動をするときがありますが、稀です。

インストールは、Ubuntu Tweak で Ubuntu Chromium - Daily Builds PPA リポジトリ(アプリケーション > ソースセンター > Browser > Ubuntu Chromium - Daily Builds PPA)を登録後、アプリケーション > アプリケーションセンター > Browser > Chromium ウェブ・ブラウザ を適用、などから。

起動は、メインメニュー > アプリケーション > インターネット > Chromium ウェブ・ブラウザ を選択。

今回、Chromium 標準の同期機能を使うことで、ほとんど手間要らずで各種設定の移行ができました。ナイスです。

Gloobus Preview


かなりのファイルタイプをカバーしているプレビューアプリ。

Nautilus から便利に使うために、Nautilus Elementary もインストールする必要があります。


インストールは、Ubuntu Tweak で nautilus-elementary リポジトリ(アプリケーション > ソースセンター > Desktop > nautilus-elementary)を登録後、アプリケーション > アプリケーションセンター > Desktop > Gloobus-Preview を適用、などから。

Guake


F12 キーの押下でデスクトップ上部からドロップダウンしてくる(引っ込めるのも F12 キーの押下) Terminal、端末。

インストールは、Ubuntu ソフトウェアセンター(ソフトウェアの入手 > アクセサリ > Guake Terminal)などから。

起動は、メインメニュー > アプリケーション > アクセサリ > Guake Terminal を選択。自動起動させたい場合は、自動起動するアプリの設定(メインメニュー > システム > 設定 > 自動起動するアプリ)で Guake Terminal がチェックオンされていること。

複数の端末をタブ管理可能で、Shift + Ctrl + T キーの押下で新しい端末が開きます。

Minitube


Minitube は Flash Player を必要としない、YouTube クライアントアプリ。

かつて、Ubuntu 9.04/9.10 上で使用した時は、


Ubuntu 10.10 では、標準リポジトリからインストール可能で、その場合のバージョンは 1.1 ですが、WebUpd8 リポジトリ(Ubuntu Tweak > アプリケーション > ソースセンター > Personal > WebUpd8)を登録すると、より最新の 1.2 のインストールが可能になります。

インストールは、Ubuntu Tweak でアプリケーション > アプリケーションセンター > Multimedia > Minitube を適用、などから。

起動は、メインメニュー > アプリケーション > サウンドとビデオ > Minitube を選択。

1.2 では、視聴している Video のダウンロードが、Minitube 内から可能になりました。

KSnapshot


KSnapshot は KDE 用スクリーンキャプチャアプリ。

インストールは、Ubuntu ソフトウェアセンター(ソフトウェアの入手 > グラフィックス > KSnapshot)などから。

起動は、メインメニュー > アプリケーション > グラフィックス > KSnapshot を選択。

標準で Gnome-screenshot(メインメニュー > アプリケーション > アクセサリ > スクリーンショットの取得)がインストールされているのに、わざわざ KDE 用アプリをインストールしなくても、と思いますが、KSnapshot は保存ファイルタイプの指定などが可能だったり、+αの設定が可能です。

日本語化するには、kde-l10n-ja パッケージのインストールが必要。

要注意なのが、KSnapshot をインストールすると Phonon バックエンドの設定が変わってしまい、Minitube での視聴ができなくなってしまうこと。libxine1-ffmpeg パッケージをインストールするか、systemsettings(KDE 4 System Settings)パッケージをインストールして、GStreamer の優先度を上げるかする必要があります。

VirtualBox


時には Windows 環境、またはサーバー環境も必要、というような時に重宝する仮想環境構築ソフトウェア。

標準リポジトリから VirtualBox OSE がインストール可能で、Oracle VM VirtualBox をインストールしたい場合は、VirtualBox Offical Source リポジトリ(Ubuntu Tweak > アプリケーション > ソースセンター > Emulator > VirtualBox Offical Source)の登録が必要になります。

インストールは、Ubuntu ソフトウェアセンター(Oracle Corporation > Oracle VM VirtualBox)などから。

起動は、メインメニュー > アプリケーション > システムツール > Oracle VM VirtualBox を選択。

ext4 ファイルシステム上で仮想ハードディスクを作成し、インストールしたゲスト OS を起動すると、次のメッセージが出力されるのですが、


これは、仮想マシンの設定で、ストレージ > ホストのI/Oキャッシュを使う を有効にすることで対処可能です。

GNOME Do


これまた定番と言えるアプリケーションランチャー。

インストールは、Ubuntu ソフトウェアセンター(ソフトウェアの入手 > アクセサリ > GNOME Do)などから。

起動は、メインメニュー > アプリケーション > アクセサリ > GNOME Do を選択。自動起動させたい場合は、GNOME Do ウィンドウ右上角▽ > 設定 > 全般タブ > GNOME Do をログイン時に起動する をチェックオン。

起動以降の呼び出しは、Super(いわゆる Windows キー)+ Space キーで。

Tomboy 起動状態で、Tomboy メモの検索、オープンができるようになるのも便利(標準で GNOME Do の Tomboy プラグインが有効)。

Cairo Dock


デスクトップ上(基本的に下部に配置される?)のいわゆる Dock から各種アプリを起動できるアプリケーションランチャー。

今まで、同様のアプリケーションランチャーとして Docky を使用していましたが、Cairo Dock に鞍替えしました。Docky に不満があった訳ではありませんが。

Docky に比べると設定項目が多岐に渡っていて、OpenGL 版(GLX-Dock)を使用するとさらに派手なエフェクトが付与されるなど、見た目+となっていますが、その割には軽快な感じもします。

インストールは、Ubuntu Tweak で Cairo-Dock (Stable) リポジトリ(アプリケーション > ソースセンター > Desktop > Cairo-Dock (Stable))登録後、アプリケーション > アプリケーションセンター > Desktop > GLX-Dock (OpenGL Cairo-Dock) の適用などから。

起動は、メインメニュー > アプリケーション > システムツール に Cairo-Dock (no OpenGL)GLX-Dock (OpenGL 版 Cairo-Dock) の二つが登録されるので、どちらかを選択。

Dock 上を右クリックすることで表示されるメニューリスト内に各種設定選択があり、自動起動の選択もここから可能。

DockBarX


ワンアイコンでの表示だったり、プレビュー設定によるライブサムネイル表示だったりと、Windows 7 風表示可能な GNOME パネル用タスクバーアプレット。

Cairo Dock を設置した際、元々あったデスクトップ下部のパネルを削除したので、上部のパネルに追加しました。

WebUpd8 リポジトリに含まれており、Ubuntu Tweak(アプリケーション > アプリケーションセンター > Desktop > Dockbarx)などからインストール可能です。

インストール後は、パネル上で右クリック > パネルへ追加 > DockBarX Applet を選択し、追加ボタンを押下します。

メインメニュー > アプリケーション > アクセサリ > DockBarX Preference から各種設定が可能です。

Advanced Gnome Menu


GNOME パネル用メインメニュー拡張アプレット。

GNOME Do、Cairo Dock と言ったアプリケーションランチャーをインストールしてしまうと、メインメニューの役割はほぼなくなってしまうのですが、デスクトップのシンボル的な存在を無くしてしまうのはなんとなく寂しい。さりとて、代わり映えのしない「アプリケーション 場所 システム」を見るのも飽きたという人にはオススメでしょうか。

同様のものとして GnoMenu があり、試してみたのですが、どうもしっくりいくテーマがありません。それでこの Advanced Gnome Menu、略して AGM をインストールしてみたのですが、なかなかいい感じです。

インストールは、当初、こちらで提供されている、agm_0.8.3-2_all.deb ファイルを使用してみたのですが、インストール自体はされるものの、起動したメニューは中身がないもので、メニューとして機能していません。設定画面を見ると、基本的なプラグインが読み込まれていない、または存在していないような状態で意味不明な感じでしたので、別の方法、AGM の svn リポジトリからの導入を行いました(事前に subversion パッケージのインストールが必要)。

$ svn checkout http://advancedgnomemenu.googlecode.com/svn/trunk/ advancedgnomemenu-read-only
$ cd advancedgnomemenu-read-only
$ ./install.sh

バージョンは 0.8.4 となっておりました。

インストール後は、パネル上で右クリック > パネルへ追加 > AGM 選択 > 追加ボタン押下で使用可能に(従来のメインメニューは削除)。

設定項目も詳細で、背景色のカスタマイズなどが可能です。

所感

今後、Ubuntu では、標準のデスクトップ環境が GNOME から Unity に変更されるということで、インストールするアプリとかも変わるだろうけど、それはそれで楽しみですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿