Minitube は YouTube 視聴用クライアントアプリで Flash Player を必要としないが、別のプラグインは必要とする。
導入して、まず、YouTube 視れないんですけど・・・、となったが、必要な codecs が足りなかったのが原因で、分かってしまえば、そりゃそうかだけど、ちょっと分かりずらかったでげす。
ということで、導入メモ。
on Ubuntu 9.04
Minitube にて、実行バイナリが提供されているので、それをダウンロード後、解凍、任意の場所に配置、実行する。Qt の Version が 4.5 以上、Phonon ライブラリが必要とあるけど、何らかの KDE アプリ(KSnapshot のような)を導入済みであるなら、既に依存パッケージとして導入されているはず。
ここで注意しておきたいのは、「phonon-backend-xine」(Phonon Xine 1.1.x backend)パッケージが導入済みであるならば、それに対応する Xine 用 codecs パッケージとして「libxine1-ffmpeg」(MPEG-related plugins for libxine1)が必要なこと。
また、Phonon backend プラグインとして、「phonon-backend-gstreamer」(Phonon GStreamer 0.10.x backend)パッケージが存在するが、これを導入した場合、こっちの方が backend プラグインとして有効になる、ということはなかった(Ubuntu 9.10 では有効になった)。
2009.12.27 追記:
「systemsettings」(KDE 4 System Settings)パッケージを導入することで、Phonon backend プラグインの優先順位の変更が可能。次の操作で、GStreamer backend が有効になった。
メインメニュー > アプリケーション > システムツール > System Settings を選択。全般 タブ内の コンピュータ管理 > マルチメディア を選択し、さらに バックエンド タブを選択。「Xine」よりも「GStreamer」の優先を上げ、適用ボタンを押下する(なお、KDE コアアプリの日本語化には「kde-i18n-ja」パッケージを導入しておく)。
実行は、
$ tar -xvf minitube-linux-0.8.1.tar.gz $ cp -r minitube/ ~/lib $ ln -s ~/lib/minitube/minitube ~/bin $ minitube
などで。
on Ubuntu 9.10
PPA for Christian Mangold で提供されているリポジトリを登録することで、APT などから導入可能。メインメニュー > システム > システム管理 > ソフトウェア・ソース > 他のソフトウェア タブを選択、追加ボタンを押下し、次の2行を APT ラインとして1行ずつ追加していく。
deb http://ppa.launchpad.net/neversfelde/ppa/ubuntu karmic main deb-src http://ppa.launchpad.net/neversfelde/ppa/ubuntu karmic mainその後、リポジトリサインキーの登録、パッケージリストのアップデート、Minitube の導入。
$ sudo apt-key adv --keyserver keyserver.ubuntu.com --recv-keys 0331274D $ sudo apt-get update $ sudo apt-get install minitube
Minitube の依存パッケージに「phonon-backend-xine」が含まれているのに、必要な codecs パッケージ「libxine1-ffmpeg」が含まれていないので、導入済みでないなら、導入する。
「phonon-backend-gstreamer」を別途導入すると、こちらが backend プラグインとして有効になり、GStreamer 用 codecs パッケージ「gstreamer0.10-plugins-bad」、「gstreamer0.10-ffmpeg」が必要になる。
実行は、メインメニュー > アプリケーション > サウンドとビデオ > Minitube を選択。
所感
- Minitube FAQ を見ると、視聴できないのは、Phonon GStreamer backend もしくは GStreamer codecs(あるいは、その両方)を入れてないのが原因では?とあるが、Xine についての言及がないので、Xine codecs になかなか思い至らなかった。
- 当初、Ubuntu 9.04 上で試してみて、上記 FAQ に従って GStreamer 関連のパッケージを入れたが(codecs は既に入っていた)、特に変化がなかったのも、なんだか分からんの度合いを深めた(Ubuntu 9.04 上での動作は、9.10 上でのそれに比べて、不安定な感じも)。
- Ubuntu 9.10 上で GStremer backend を入れて初めて、codecs が足りないとのエラーメッセージが出力されたので、ようやく分かったのだけれど、Xine backend ではその様なメッセージは出力されなかった。
ということで、少し手間取ったけれど、Minitube の操作はシンプルなものだし、検索キーワードにヒットしたものを、リストにして順次流してくれるので、こりゃいいね。
3 件のコメント:
Phonon backend プラグインの優先順位の変更について追記しました。
Minitube 1.3 + Ubuntu 9.10にて動きました。ありがとうございました!
9.10ではバイナリ版では動かずソースを落としてコンパイルしました。
"GStreamer-CRITICAL **: gst_element_make_from_uri: assertion `gst_uri_is_valid (uri)’ failed"というエラーが出て動かず、これに対して公式サイトの設定ガイド Linux setup instructions for Minitunes - http://flavio.tordini.org/minitunes/linux-setup のコメント欄では 作者が"that was a critical bug in Ubuntu 9.10 GStreamer Phonon backend, not a Minitunes bug. You have to use the Xine backend."と言っていたため phonon-backend-gstreamerを削除してphonon-backend-xineを入れたものの動かない状態でした。
素直に10.10を入れればいいのですが、非力なノートPCなのであまりバージョンを上げない方がいいのかな…と思い最近9.04から9.10にしたばかりだったりします。
おおお、役に立ったようで、何よりです。
> 非力なノートPCなのであまりバージョンを上げない方がいいのかな…
9.04 で問題ないなら、10.10 でも問題ないと思います、と産廃クラスの PC を愛用しているオレが一応言ってみました。
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