ということで、Ubuntu 上でも使えるようになりました。
以前、Google 日本語入力がリリースされた時、Linux は未対応だったのですが、
オープンソース版は、逆に Linux から(Chromium OS サポートの関係でしょうか)ということになります。
また、IBus インプットメソッドフレームワーク用のインプットメソッドエンジンとしてビルドされるので、SCIM からは使用できません(IBus は、Ubuntu 9.10 から標準のインプットメソッドフレームワーク)。
なので、Ubuntu 9.04 では試していませんが、以下、ビルドおよび設定メモになります。
Build
.deb(debian package)ファイルを作成できるので、それを使用したインストール例になります。$ sudo apt-get install g++ libibus-dev libcurl4-openssl-dev libssl-dev zlib1g-dev libdbus-1-dev libglib2.0-dev libprotobuf-dev libgtest-dev subversion devscripts debhelper $ cd ~/Downloads $ svn co http://src.chromium.org/svn/trunk/tools/depot_tools $ export PATH=`pwd`/depot_tools:"$PATH" $ mkdir mozc $ cd mozc $ gclient config http://mozc.googlecode.com/svn/trunk/src $ gclient sync $ cd src $ debuild -uc -us $ sudo dpkg -i ../ibus-mozc_0.11.354.100_i386.deb
ビルドに必要なパッケージについて、LinuxBuildInstructions では、例えば、python が含まれていますが、これは、Ubuntu 10.04 では、標準で導入済みであり、また、当初(mozc_0.10.288.102-1 時点)必要なかった libprotobuf-dev、libgtest-dev パッケージの導入が、現時点では必要になっています。
また、ビルドした .deb ファイルを、Nautilus ファイルマネージャ上でダブルクリックすることでも、インストールは可能です。
インストール後、一旦、ログアウトする必要があります。
Setup
Mozc 用のアイコンファイルはまだ含まれていないので、任意の .png(32 × 32 のものを使用)ファイルを用意した方が、見た目上よろしいかと思われます。$ sudo cp 任意の.png /usr/share/ibus-mozc/product_icon.png
アイコンファイルのパスについては、「/usr/share/ibus/component/mozc.xml」の設定を確認して下さい。
メインメニュー > システム > 設定 > IBus の設定 を選択し、インプットメソッド タブ内の インプットメソッドの選択 ドロップダウンリストボックスから 日本語 > Mozc (Japanese keyboard layout) または Mozc (US keyboard layout) のどちらかを選択し、追加ボタンを押下します。追加した Mozc を最上位にすることで、標準のインプットメソッドエンジンとして使えるようになります。
また、有志の方が、Mozc 用設定ツールを公開してくれたようで、
その実行例(インストールから実行まで)。
$ sudo apt-get install git-core paco gpaco $ cd ~/Downloads/mozc/src $ git clone git://github.com/hidegit/mozc-config.git $ cd mozc-config $ make $ sudo paco -D make install prefix=/usr $ sudo ln -s /usr/libexec/ibus-setup-mozc /usr/bin $ ibus-setup-mozc
コマンドライン版設定ツールの mozc-config、GUI 版設定ツールの ibus-setup-mozc、コマンドライン版単語登録ツールの mozc-dict の三つのツールがインストールされますが、ibus-setup-mozc だけが「/usr/libexec」に配置されており(他は「/usr/bin」に配置)、これには何か意味があるのでしょうか?
あと、mozc-config とは関係ないのですが、野良インストールの友 paco が、Ubuntu 10.04 では、標準のソフトウェアリポジトリに含まれるようになり、apt から導入できるようになりました。ナイスです。
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