2010年7月29日木曜日

Upgrade Mono on Ubuntu 10.04

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ソースからビルド、じゃない方法。

Ubuntu 10.04 に標準で導入されている Mono のバージョンは、

$ mono -V
Mono JIT compiler version 2.4.4 (Debian 2.4.4~svn151842-1ubuntu4)
Copyright (C) 2002-2010 Novell, Inc and Contributors. www.mono-project.com
 TLS:           __thread
 GC:            Included Boehm (with typed GC)
 SIGSEGV:       altstack
 Notifications: epoll
 Architecture:  x86
 Disabled:      none

であり、現時点の Mono 最新バージョンが 2.6.7 と、2.6 系列になっているのを考えると、少々古いと言える。

Mono はオープンソースであるので、ソースをダウンロードして、自らの環境でビルドすることができる。

ビルド環境を整え、./configure し、make するのは、手間ではあるが、何らかの不具合が起こった際は、ソースをすぐ確認できるし、もし改善策を施すことが出来たら、再ビルドして、その具合を確かめることもできる。

また、ビルド環境は一旦構築してしまえば、その後のバージョンアップに際し、多少のメンテナンスは必要かもしれないが、その環境を使用してビルドを行える。

つまり、ソースからのビルドは、利点もあるよ、そんなに面倒じゃないよ、ということを言いたいが、やはり、手間であり、面倒くさいのは事実である。できれば避けたい。

前置きが長くなったが、非公式ながら、Ubuntu の LTS 版用に、Mono のできるだけ最新バージョンを提供してくれるパッケージリポジトリが存在するので、その導入メモ。

リポジトリの登録

から提供されているリポジトリを登録する。

「/etc/apt/sources.list」に次の行を追加。
deb http://badgerports.org lucid main

リポジトリサインキーの登録、および、パッケージリストの更新。

$ wget -q -O- http://badgerports.org/directhex.ppa.asc | sudo apt-key add -
$ sudo apt-get update

アップグレード

インストール済みの Mono 関連のパッケージをアップグレード。

$ sudo apt-get -u dist-upgrade

アップグレード後の Mono のバージョン。

$ mono -V
Mono JIT compiler version 2.6.3 (Debian 2.6.3-2~dhx1)
Copyright (C) 2002-2010 Novell, Inc and Contributors. www.mono-project.com
 TLS:           __thread
 GC:            Included Boehm (with typed GC and Parallel Mark)
 SIGSEGV:       altstack
 Notifications: epoll
 Architecture:  x86
 Disabled:      none

開発環境の構築

標準の状態でインストールされているのは、Mono の実行環境関連のパッケージなので、開発環境を構築したい場合は、「monodevelop」パッケージをインストールするのが、多くの開発関連の依存パッケージを含むので、楽ちんかと。

現時点では、MonoDevelop 2.4 が導入可能。


Python アドイン(「monodevelop-python」パッケージ)を導入することで、MonoDevelop から Python 開発も可能に。

所感

もしかしたら、Mono に依存しているアプリケーションに不具合がでるかもしれないので、ご利用は計画的に。

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