Ubuntu 10.04 に標準で導入されている Mono のバージョンは、
$ mono -V Mono JIT compiler version 2.4.4 (Debian 2.4.4~svn151842-1ubuntu4) Copyright (C) 2002-2010 Novell, Inc and Contributors. www.mono-project.com TLS: __thread GC: Included Boehm (with typed GC) SIGSEGV: altstack Notifications: epoll Architecture: x86 Disabled: none
であり、現時点の Mono 最新バージョンが 2.6.7 と、2.6 系列になっているのを考えると、少々古いと言える。
Mono はオープンソースであるので、ソースをダウンロードして、自らの環境でビルドすることができる。
ビルド環境を整え、./configure し、make するのは、手間ではあるが、何らかの不具合が起こった際は、ソースをすぐ確認できるし、もし改善策を施すことが出来たら、再ビルドして、その具合を確かめることもできる。
また、ビルド環境は一旦構築してしまえば、その後のバージョンアップに際し、多少のメンテナンスは必要かもしれないが、その環境を使用してビルドを行える。
つまり、ソースからのビルドは、利点もあるよ、そんなに面倒じゃないよ、ということを言いたいが、やはり、手間であり、面倒くさいのは事実である。できれば避けたい。
前置きが長くなったが、非公式ながら、Ubuntu の LTS 版用に、Mono のできるだけ最新バージョンを提供してくれるパッケージリポジトリが存在するので、その導入メモ。
リポジトリの登録
から提供されているリポジトリを登録する。「/etc/apt/sources.list」に次の行を追加。
deb http://badgerports.org lucid main
リポジトリサインキーの登録、および、パッケージリストの更新。
$ wget -q -O- http://badgerports.org/directhex.ppa.asc | sudo apt-key add - $ sudo apt-get update
アップグレード
インストール済みの Mono 関連のパッケージをアップグレード。$ sudo apt-get -u dist-upgrade
アップグレード後の Mono のバージョン。
$ mono -V Mono JIT compiler version 2.6.3 (Debian 2.6.3-2~dhx1) Copyright (C) 2002-2010 Novell, Inc and Contributors. www.mono-project.com TLS: __thread GC: Included Boehm (with typed GC and Parallel Mark) SIGSEGV: altstack Notifications: epoll Architecture: x86 Disabled: none
開発環境の構築
標準の状態でインストールされているのは、Mono の実行環境関連のパッケージなので、開発環境を構築したい場合は、「monodevelop」パッケージをインストールするのが、多くの開発関連の依存パッケージを含むので、楽ちんかと。現時点では、MonoDevelop 2.4 が導入可能。
Python アドイン(「monodevelop-python」パッケージ)を導入することで、MonoDevelop から Python 開発も可能に。
0 件のコメント:
コメントを投稿